百影堂のブログ

創作人形、あやつり人形、節供人形など…

日本の民話伝説

「瓜子織姫」~人形集第三集~09

「瓜子織姫」 220㎜ 1995 (桂、胡粉彩色、縫いぐるみ胴、草木染正絹手織り生地) 昔々、おじいさんとおばあさんがありました。おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗い物にいきました。おばあさんが洗い物をしていると、どんぶらどんぶらと大きな瓜…

 「ざしきぼっこ(招き猫)」~人形集第三集~08

「ざしきぼっこ(招き猫)」 180㎜(箪笥) 1995 (桂、胡粉彩色、縫いぐるみ胴、古代布、桧)

「ざしきぼっこ(独楽)」~人形集第三集~07

「ざしきぼっこ(独楽)」 180㎜(箪笥) 1995 (桂、胡粉彩色、縫いぐるみ胴、古代布、桧) お座敷の襖はいつもぴったりと閉められていて、子供ははいってはいけないと言われていた。襖をすこし開けてお座敷を覗くと、がらんとして薄暗く、奥の床の間の隅に…

トルコ語版の日本民話集の挿絵(2) Zipangu Işığı/Japon Halk Masalları

11.一寸法師 12.天降り乙女 13.三枚のお札 14.手なし娘 15.鼻の長い源五郎 16.うばすて山 17.怪我の功名 18.浦島太郎 トルコ語版の日本民話集 Zipangu Işığı/Japon Halk Masalları

トルコ語版の日本民話集の挿絵(1) Zipangu Işığı/Japon Halk Masalları

1.かぐや姫 2.謎聟 3.屁ひり女房 4.鷲の児 5.鶴女房 6.塩ふき臼 7.馬鹿むこどの 8.花さか爺 9.しっぺい太郎 10.絵姿女房 トルコ語版の日本民話集 Zipangu Işığı/Japon Halk Masalları

「サムトの婆」(改作前)~人形集第二集~番外

「サムトの婆」(改作前) 220㎜ 1994 (石塑粘土、アクリル絵具、古代布、真鍮、枝) 「サムトの婆」は最初はこのように、少女の髪型に結っていたのですが、どうもちょっとイメージが違うと思って、頭髪と着物の裏地を変えたのです。

「サムトの婆」~人形集第二集~09

09「サムトの婆」 220㎜ 1994 (石塑粘土、アクリル絵具、古代布、真鍮、枝) 八 黄昏たそがれに女や子供の家の外に出ている者はよく神隠しにあうことは他よその国々と同じ。松崎村の寒戸さむとというところの民家にて、若き娘梨の樹の下に草履を脱ぎ置きた…

「黒姫」~人形集第二集~05

05「黒姫」 1993 180mm 長野県の伝説。 戦国の武将高梨政盛に、黒姫という娘があった。ある花見の宴でのこと、一匹の蛇が姫の側に寄って動かなかった。姫が酒を与えると美味そうに飲み、姿を消した。 数日すると、一人の若者が訪ねて来た。わたしは大沼池の…

「ざしきぼっこ」~人形集第二集~04

03「ざしきぼっこ」 200mm(箪笥) 1993 お座敷の襖はいつもぴったりと閉められていて、子供は入ってはいけないと言われていた。襖をすこし開けてお座敷を覗くと、がらんとして薄暗く、奥の床の間の隅にある達磨大師の置物が、こちらをぎょろりとにらむ。お…

「雪女」~杉田明十志人形集 第一集~ 19

19 「雪女」 410㎜ 1993 雪女は雪女郎ともよばれる。年季が明けてふるさとに帰ってきた女郎が、親から、「身内に女郎などいない」といわれ家に入れてもらえず、行倒れて死んだ、その霊だといわれている。 (雪女は、淡雪童女と冬幻童子を、遊ばせているので…

「寺童」~杉田明十志人形集 第一集~ 16

16「寺童じどう」 270㎜ 1993 昔、快庵かいあんという禅僧があった。 奥羽修行遍歴の途中、夕刻、一軒の農家に宿りを願った。しかし、農家の人々は僧の姿を見て酷ひどく怯おびえ、家の主は天秤棒で僧に殴り掛ろうとした。快庵が理由わけを尋ねると、家の主は…

「八百比丘尼」~杉田明十志人形集 第一集~ 13

13「八百比丘尼はっぴゃくびくに」(21cm 1992) 頭手足は石塑粘土、アクリル絵の具、胴は縫いぐるみ。 村の将棋仲間が縁先で将棋をしていると、見知らぬ老人がやって来た。老人も将棋がたいそう好きらしく、熱心にのぞき込んでいた。それ以来、老人は毎日来…

「河童」~杉田明十志人形集 第一集~ 12

12「河童」(20cm 1992) 頭手足は石塑粘土、アクリル絵の具、胴は縫いぐるみ。着物は古い木綿。 九州に残っている話しです。 左甚五郎ひだりじんごろうが、一晩でお社を建てなければならないことになりました。甚五郎は日本一の大工で、木彫りの名人です。…

「ざしきわらし」~杉田明十志人形集 第一集~ 11

11「ざしきわらし」(20cm 1992) 人形は、頭手足は石塑粘土、アクリル絵の具、胴は縫いぐるみ。箪笥は桧、把手は鉄。そのほか古い縮緬など。 僕が六つか七つの頃、いとこの女の子が死にまして、真夜中に両親に連れられてお通夜に行きました。女の子は当時幼…

「アペフチ」 ~杉田明十志人形集 第一集~ 10

10「アペフチ」(17cm 1992) 「……火の神は赤い小袖を着、赤い鉢巻きをし、金の杖を持つ老婆の神で、一般にアベフッチ*(火のお婆さん)と呼ばれているのは、祖母の懐のように温かく人間を愛しみ育てるからである。……人間は何か願い事があると、先ず何より先…

「すずめのお宿」~杉田明十志人形集 第一集~ 06,07

06、07「すずめのお宿」(15cm 1992) “……戸を叩くと「爺か、爺か」といいました。「爺じゃ、爺じゃ」「爺なら早う入れ。」爺が入って行くと、大事にしてご馳走をして招(よ)ばれました。”(関敬吾編 日本の昔話 岩波文庫)より

「すずめのおちょん」~杉田明十志人形集 第一集~ 05

05「すずめのおちょん」(20cm 1992) “舌きり雀はどっちへ行ったおちょん雀はどっちへ行ったやれかわいや やれかわいやな”(関敬吾編 日本の昔話 岩波文庫)より

「迷い家(まよいが)の椀」~杉田明十志人形集 第一集~ 04

04「迷い家(まよいが)の椀」(22cm 1992) 六三 小国の三浦某というは村一の金持なり。今より二三代前の主人、まだ家は貧しくして、妻は少しく魯鈍なりき。この妻ある日門の前を流るる小さき川に沿いて蕗を採りに入りしに、よき物少なければ次第に谷奥深く…

「不如帰兄弟の話」~杉田明十志人形集 第一集~ 03

03「不如帰(ほととぎす)兄弟の話」(13㎝ 1992) 昔二人の兄弟があった。兄は良い心だったが、弟は悪かった。ある日二人は別々に山仕事に出かけた。 兄は帰り道で山芋を掘ってきた。帰って山芋を炉で焼いていたが、弟の帰りが遅いので、自分は茎元のうまく…

「山ノ神」~杉田明十志人形集 第一集~ 02

第一集は、最初の個展『彼岸の子供たち』の展示作品をまとめたものです。会場は、埼玉県越生町の古民家ギャラリー『山猫軒』。民話伝説をテーマにした作品展でした。 02「山ノ神」 (50㎝ 1992) 九三 これは和野の人菊池菊蔵という者、妻は笛吹峠のあなたな…

「座敷童子」~杉田明十志人形集 第一集~ 01

第一集は、最初の個展『彼岸の子供たち』の展示作品をまとめたものです。会場は、埼玉県越生町の古民家ギャラリー『山猫軒』。民話伝説をテーマにした作品展でした。 01「座敷童子」 (40㎝ 1992) 一八 ザシキワラシまた女の児なることあり。同じ山口なる旧…