百影堂のブログ

創作人形、あやつり人形、節供人形など…

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「起上り」高知県高知市 ~郷土玩具百影004

「起上り」高知県高知市 高知県01 四国04 郷土玩具百影004 四国04…高知県高知市の「起上り」…箱の大きさは4.5×3㎝。とても小さいけれど、綺麗な貼箱…箱まで愛おしくなる…高知には「女だるま」というのがあって、これはその小型のもの。転んでも必ず起き上る…

「阿波首人形(大)」「阿波首人形(小)」徳島県徳島市 ~郷土玩具百影002、003

「阿波首人形(大)」徳島県01 四国02 郷土玩具百影002 「阿波首人形(小)」徳島県02 四国03 郷土玩具百影003 徳島県徳島市の「首木偶(くびでこ)」。阿波人形浄瑠璃の人形の首を玩具化したもの。大は全高23㎝。小は16㎝。箱は大のもの。小の方は残念なが…

「奉公さん」香川県高松市 ~郷土玩具百影001

「奉公さん」香川県01 四国01 郷土玩具百影001 ……MISOROGI人形展でおなじみの、香川県高松市の #奉公さん 赤い色には魔除けの意味があります。昔の玩具は、大概、しっかりした貼箱入り。家に、郷土玩具がたくさんあるので、またご紹介したいと思います。#郷…

「鳥の誕生」~人形集第四集~13

「鳥の誕生」240㎜ 1996 (桂、胡粉彩色) 毎朝、朝食後に庭を見回ります。庭にはクローバーや野菜の種が蒔いてあります。雨上がりの朝など、どの種からも根が出てきます。それから二三日もすると、根が土にもぐり、すこしずつ種の殼を持ち上げて、それから…

「かげふみ」~人形集第四集~12

「かげふみ」140㎜ 1996 (桂、胡粉彩色) アフリカのある種族のことばでは「影」をあらわすことばと「魂」をあらわすことばが同じなのだそうです。影を人の魂だと考えていたようです。影に為したことは影の主にも及び、男女の影が触れ合うだけで妊娠してし…

「ふみよむ子」~人形集第四集~11

「ふみよむ子」105㎜ 1996 (桂、胡粉彩色) 大昔に失われた、古代アレクサンドリア図書館のことを思うと、いささかめまいがする。そこには、大昔の人々のこころや歴史が書かれていたはずだ。本には、放っておけば失われてしまうかもしれない、人の考えやこ…

「野にふす」~人形集第四集~10

「野にふす」270㎜ 1996 (桂、胡粉彩色、銅) 日々のわずらいをはなれて、野にふそう。 (1996年から2000年ごろまで、木彫胡粉彩色による御所人形風の作品を制作していた。文章は、手製本の作品集に掲載した、その当時のまま。)

「あをぞら」~人形集第四集~09

「あをぞら 」125㎜ 1996 (桂、胡粉彩色)厚い黒雲を通りぬけて、青空まで、届くように。 (1996年から2000年ごろまで、木彫胡粉彩色による御所人形風の作品を制作していた。文章は、手製本の作品集に掲載した、その当時のまま。)

「笑う子」~人形集第四集~08

「笑う子」90㎜ 1996 (桂、胡粉彩色) こどもたちは惜しみなく笑う。あまりにも笑えないことが多いので、おとなはどんな顔をして笑えばいいのかこまっているようだ。命を抑え付けられている人もたくさんいる。それでも、こどものように笑えることはすばらし…

「考える子」~人形集第四集~07

「考える子」125㎜ 1996 (桂、胡粉彩色) そんなことあたりまえ、では答にならない。あたりまえだといわれたら、もういちど自分のこころで、納得がいくまでかんがえてみよう。 (1996年から2000年ごろまで、木彫胡粉彩色による御所人形風の作品を制作してい…

「指揮者」~人形集第四集~06

「指揮者」240㎜ 1996 (桂、胡粉彩色、古代布、天然石ビーズ) なにものにも影響を受けない人などありえない。さまざまな物や人が「私」に触れにくる。ときにあちらから、ときに自分から近づく。しかしどんなに力を受けても私は「私」でありつづけ、なにか…

「天地」~人形集第四集~05

「天地」150㎜ 1996 (桂、胡粉彩色、古代布、天然石ビーズ) 土から生まれて、日月をめぐらす子。 (1996年から2000年ごろまで、木彫胡粉彩色による御所人形風の作品を制作していた。文章は、手製本の作品集に掲載した、その当時のまま。)

「おいのり」~人形集第四集~04

「おいのり 」125㎜ 1996 (桂、胡粉彩色、洋白) 生き物のために、人がそこにいてすぐにしてあげられることはなんだろう。祈ることはその一つだ。 (1996年から2000年ごろまで、木彫胡粉彩色による御所人形風の作品を制作していた。文章は、手製本の作品集…

「花摘み」~人形集第四集~03

「花摘み 」150㎜ 1996 (桂、胡粉彩色、洋白) はなつます わらしごよ なのらさね (1996年から2000年ごろまで、木彫胡粉彩色による御所人形風の作品を制作していた。文章は、手製本の作品集に掲載した、その当時のまま。)

「世界樹」~人形集第四集~02

「世界樹」270㎜ 1996 (桂、胡粉彩色、絹糸、革) 北ヨーロッパの神話に、ユグドラシル(Ygdrasil)という木のことが語られている。ユグドラシルはこの世界を支えている大きな木である。この木は世界の真ん中にそびえていて、この木が繁っているうちは世界…

「みみをすます」~人形集第四集~01

「みみをすます」150㎜ 1996 (桂、胡粉彩色、絹糸) 耳を澄ますことは、ただ受け身に聞くことではない。耳を澄ますと聞こえてくるさまざまな音や声を、私への呼びかけと聞き取り、その呼びかけが私の耳を通して、私のこころのなかで統べ合わされ、私のなか…