百影堂のブログ

創作人形、あやつり人形、節供人形など…

2021-04-02から1日間の記事一覧

「サムトの婆」~人形集第二集~09

09「サムトの婆」 220㎜ 1994 (石塑粘土、アクリル絵具、古代布、真鍮、枝) 八 黄昏たそがれに女や子供の家の外に出ている者はよく神隠しにあうことは他よその国々と同じ。松崎村の寒戸さむとというところの民家にて、若き娘梨の樹の下に草履を脱ぎ置きた…

「鯉抱き童子」~人形集第二集~08

08「鯉抱き童子」 160㎜ 1995 (桂、胡粉彩色、岩絵具、古代布) 昔から、土人形や張り子人形などに鯉を抱く子供の姿があります。鯉は出世の象徴ですね。 この作品は、すべて桂で、鯉は主に岩絵具で文様を描いています。

「お雛様」~人形集第二集~07

07「お雛様」 170㎜ 1995 (桂、胡粉彩色、古代布、他) 節供人形は、子供の成長を祝うものとして、昔は嫁の実家から送られたという。おひなさまは初節供に送られ、十三頃まで祝い、嫁ぐときには持参していった。また、嫁いだ最初の桃の節供には、この雛人形…

「七五三」~人形集第二集~06

06「七五三」 460mm 1994 (石塑粘土、アクリル絵具、古代布、洋白、他) 帯にはビラビラ簪風の飾り。洋白製。 男の子の蛇のおもちゃは木彫で、ちゃんとくねくね動くのですよ。

「黒姫」~人形集第二集~05

05「黒姫」 1993 180mm 長野県の伝説。 戦国の武将高梨政盛に、黒姫という娘があった。ある花見の宴でのこと、一匹の蛇が姫の側に寄って動かなかった。姫が酒を与えると美味そうに飲み、姿を消した。 数日すると、一人の若者が訪ねて来た。わたしは大沼池の…