2021-04-14 「ざしきぼっこ(独楽)」~人形集第三集~07 人形集第三集 日本の民話伝説 ざしきわらし 「ざしきぼっこ(独楽)」 180㎜(箪笥) 1995 (桂、胡粉彩色、縫いぐるみ胴、古代布、桧) お座敷の襖はいつもぴったりと閉められていて、子供ははいってはいけないと言われていた。襖をすこし開けてお座敷を覗くと、がらんとして薄暗く、奥の床の間の隅にある達磨さんが、こちらをぎょろりと睨む。おっかなくてすぐに閉めた。 誰もいないはずのお座敷から、とたとたと足音がするのはざしきわらしのしわざだ。この妖怪が住み着くと、家が栄えるという。